『風景の見える窓』放送開始 光と影で描く、海島を舞台にした癒やしのラブストーリー

2026/01/15 20:30

1月15日、中国中央テレビ(CCTV)、中国共産党浙江省委宣伝部、浙江文影業集団股份有限公司が共同制作し、中国中央テレビ・ドラマ/ドキュメンタリーセンターが手がけたオリジナルドラマ『風景の見える窓(原題:看得见风景的窗)』が、CCTV-1総合チャンネルのゴールデンタイムで放送を開始した。

あわせて、動画配信サービスの優酷(Youku)、芒果TV、愛奇芸(アイチーイー)、騰訊視頻(テンセント・ビデオ)でも同時配信されている。放送初日には、最終予告映像とキービジュアルも公開され、視聴者を癒やしの海島へと誘っている。

物語は、海に囲まれた島での偶然の出会いから始まる。現実主義で堅実な“横漂(映画・ドラマ制作の現場で働くフリーランス)”の制作統括・林笠(リン・リー/演:張雪迎)は、仕事の挫折をきっかけに故郷へ戻り、家業の民宿を引き継ぐことになる。再起をかけてロケ地調査の仕事を引き受けた彼女は、美学を何よりも重んじる若手映画監督・顧遠(グー・ユエン/演:高至霆)と出会う。

日々の生活を現実的に見つめるしっかり者の女性と、映像の中に詩情と孤独を求める文芸肌の青年。「現実」と「詩情」がぶつかり合う二人の関係性は、理想と現実の間で揺れ動く現代の若者像を浮き彫りにすると同時に、ありふれた日常の中に美を見出す可能性を丁寧に描き出す。

それぞれに挫折を抱えた二人は、心を通わせる中で次第に惹かれ合い、互いを支え合う存在へと変わっていく。林笠は故郷を新たな視点で見つめ直し、顧遠は現実から乖離した生き方から一歩踏み出していく。この「双方向の癒やし」は単なる恋愛にとどまらず、帰る場所や生き方の意味を問い直す物語として深い余韻を残す。

安らぎの答えは遠くにある理想郷ではなく、志を同じくする人と肩を並べて眺めた風景の中にある——そんなメッセージが静かに伝わってくる。

公開された最終予告映像では、浙江省の海島が持つ自然の美しさと人文的な魅力が印象的に映し出される。青く広がる海、静かに佇む灯台、漁村の日常風景が織りなす映像は、清新でありながら確かなリアリティを備えた独自の映像美を形成している。

映像美と並行して、本作を支えているのが温かな感情の核である。キービジュアルでは、柔らかな光に包まれた登場人物たちが、それぞれ前向きな生命力を放っている。制作陣は癒やしの物語を通じて、「最も美しい風景とは、遠くの幻想ではなく、共に守る故郷と心を通わせる人の存在である」というテーマを観る者に届けている。これは、「緑の山と清らかな水こそが金銀に勝る財産である」という**「両山」理念**を芸術的に表現した試みとも言える。

主演二人の横長ビジュアルポスターは、「劇中劇」を思わせるフレーミングを採用。虚実を織り交ぜた映像表現によって、「価値観の対立から相互理解へ」と至る感情の変化が象徴的に描かれている。やがて林笠は、顧遠のカメラが捉える最も生き生きとした存在となっていく。

監督を務めるのは、人物描写に定評のある劉江氏。脚本および原案統括は、繊細な筆致で知られる張巍氏が担当した。制作チームは実際に海島でのロケ撮影を行い、自然風景と地域の暮らしを物語の中に丁寧に織り込んでいる。

本作は、『緑水青山こそ金山銀山』という理念を視覚的に表現し、現代的価値を映像として可視化すると同時に、映像作品が観光や地域振興と結びつく新たな可能性を探る意欲作でもある。海島の風景を描きながら、地方創生と地域振興の物語を紡ぐ『風景の見える窓』は、山と海、故郷、そしてそれぞれの道を歩むすべての人に贈る、静かで温かなラブレターと言えるだろう。

(中国経済新聞)