国産アニメIP『一人之下(The Outcast)』、2.5次元舞台劇で全国巡演へ

2026/01/15 11:34

「光と影を符とし、台詞を呪とする——異人の世界が、次元の壁を越えて現実に降り立つ。」『狐妖小紅娘(フォックス・スピリット・マッチメーカー)』舞台劇の成功に続き、中国を代表する国産アニメIP『一人之下(The Outcast)』が、2.5次元舞台劇として全国ツアーを開催することを正式に発表した。このニュースは瞬く間にファンコミュニティを席巻し、「10年待ち続けた縁が、舞台で再会する」「異人のDNAが目覚めた」といった熱い声がSNS上にあふれている。

「巡演してほしい都市」ファンの声が殺到

公式発表直後から、「ツアーで訪れてほしい都市」をめぐる話題が各種SNSでトレンド入り。上海、広州、長沙、武漢、鄭州、成都、重慶などの地名が次々と挙げられ、「発表の拠点は上海。上海のファンはもう開演待ち」、「成都は国漫の聖地、外せない」、「重慶の立体的な街並みは異人バトルの再現に最適」、「深圳や天津での過去公演を踏まえて、2026年ツアーではぜひ!」と、まさに“巡演都市リクエストブーム”とも言える盛り上がりを見せている。

原作への徹底したリスペクトで「異人世界」を舞台に再現

本作を手がけるのは、2.5次元舞台分野で実績を重ねてきた楽童文化(レートン・カルチャー)傘下の楽浪演芸。同社が制作した『狐妖小紅娘』舞台劇は、2024年12月6日・7日に上海・宛平劇院で初演され、全2公演が満席という快挙を達成。原作に忠実な構成と洗練された舞台表現が高く評価され、国産IP舞台化の成功例として注目を集めた。

『一人之下(The Outcast)』についても制作側は、「原作への忠実さを最優先し、ファンのための舞台を作る」と明言しており、その本気度に期待が高まっている。

舞台には、張楚嵐の狡猾さ、馮宝宝の圧倒的な戦闘力、王也の達観した思想、張霊玉の清廉な信念、陳朵の逃れられない宿命といった主要キャラクターが総登場し、原作屈指の群像劇を立体的に描き出す。

中でも名場面「羅天大醮」は、オリジナル音楽、ダイナミックな舞台美術、照明とマルチメディア映像を駆使して再構築。「炁」を視覚的に表現する演出や、武術とアクションを融合させた高密度なバトルシーンにより、観客を“異人の世界”へと引き込む構成となるという。

10年の歩みを経て、IPはさらなる次元へ

『一人之下(The Outcast)』(原題:『異人』)は、漫画家・米二(ミー・アル)による作品。天津動漫堂での発表後、テンセント・アニメで独占連載され、道教思想や中国民俗文化を現代的な物語に融合させた独自性から、「国漫の光」と称される存在へと成長した。

これまで漫画、アニメ、実写ドラマ、ゲームと多方面に展開し、海外市場にも進出。中国文化を世界に発信する代表的IPの一つとなっている。

物語は、張楚嵐が祖父・張懐義の謎を追う中で異人の世界に足を踏み入れ、「羅天大醮」「北京編」「碧遊村編」「納森島編」などを経て、甲申の乱、八奇技の起源、そして馮宝宝の正体という核心へと迫っていく。

最新作アニメ『一人之下 第6期』は、配信開始直後から複数のプラットフォームでランキング首位を獲得し、予約数は300万件を突破。IP全体への熱量は、今なお加速し続けている。

舞台は整った、あとは「入局」するだけ、『一人之下(The Outcast)』2.5次元舞台劇の全国ツアーについて、具体的な都市や日程は現時点では未発表だが、「舞台はすでに開かれ、あとは観客が入局するだけ」。

10年にわたり寄り添ってきた物語が、三次元の舞台で新たな形を得る瞬間は、そう遠くない。この“異人の旅”は、再び多くのファンの記憶と感情を呼び覚ますことになりそうだ。

(中国経済新聞)