中国では近年、「上門按摩」と呼ばれる出張マッサージサービスが爆発的に普及している。スマートフォンのアプリ一つで、技師が自宅やホテルまで来てくれるこのサービスは、2025年には市場規模がすでに数百億元(数千億円)を超え、年平均40%以上という高成長を記録している。なぜここまで急速に拡大しているのか。ネット上の報告や業界データから、その背景を整理する。
最大の要因は、生活リズムの加速と「亜健康状態」の広がりだ。長時間労働やデスクワーク、スマートフォン依存により、18〜45歳の76%以上が首・肩・腰の痛みを抱えているという(2025年・中国医師協会報告)。疲労回復の需要が急増する一方、店舗まで足を運ぶ時間がない人も多く、「自宅でそのまま施術を受けたい」というニーズが高まった。調査では、68.7%が「自宅のほうがよりリラックスできる」、58.3%が「プライバシーが守られる」と回答している。
