日本の人気映画『花束みたいな恋をした』が中国でリメイクされることが明らかになった。国家電影局が2025年7月に発表した全国映画脚本(梗概)備案・立項公示によると、中国版『花束みたいな恋をした』の制作が正式に始動する。作品は、一組の都市部の若い男女が出会いから別れに至るまでの恋愛の軌跡を描き、愛の甘美さと現実との衝突を細やかに映し出す。
物語は、都会の深夜、偶然出会った若者・麗珍と炳強が、互いの趣味や価値観が驚くほど一致することを知り、自然な流れで恋人関係へと進んでいくところから始まる。やがて二人は卒業を迎え、社会や職場の重圧の中で成長していくが、その過程で関係は少しずつ侵食されていく。かつて歩幅を揃えて進んでいた二人は、次第に足並みが乱れ、行き着く先も異なっていく。

本作は、2021年に公開された同名の日本映画を原作としている。原作は土井裕泰監督、坂元裕二脚本、有村架純と菅田将暉が主演を務めた。公開と同時に日本国内で大きな反響を呼び、最終興行収入は38億円を突破。年間邦画興行収入ランキングでもトップ10入りを果たした。
(中国経済新聞)