ファーウェイ、開発者大会「HDC2025」で最新の成果を披露

2025/06/24 17:36

ファーウェイは、6月22日まで3日間にわたり実施した開発者大会「HDC2025」で、HarmonyOSやAIクラウドサービスの「アセンド」(昇騰)、大規模言語モデル(LLM)「盤古」などの最新の技術革新の成果を全面的に披露した。

ファーウェイの常務取締役で末端BG部門のトップである余承東氏(Yu Cheng Dong)はHarmonyについて、基調講演で「急速に浸透するステップに突入し、HarmonyOS 5を搭載した末端製品の数は40品目を超えた。またその中身も続々と新型化が進んでおり、これまで合わせて9000種類以上のアプリで70以上のシステムレベルでの利用方法を打ち出し、計3万件以上のアプリや原子化サービスで開発や更新が進んでいる」と述べた。

ファーウェイはこのイベントで、開発者向けにHarmonyOS 6Betaを正式にリリースし、末端BGのCEOである何剛(Heng Gang)氏が主な特徴を披露した。接続構成が一新され、より遅延を少なくした上でさらにセンシティブかつオープンな接続を味わうことができる。シェアにタッチするだけで様々なデバイスにつながり、スマホからパソコンへ画像や動画ファイルを簡単に送信することができるという。また、意思決定やグループの協調スキルを備えた新たなAIフレームワークとなり、人とマシンのやり取りを従来のGUIからLUIに変えてゆく「Harmony Agent Framework」(HMAF)も発表されている。HarmonyのシステムポートやCeliaを通じてサービスを一段とスピーディーに連続化するものである。エージェントとアプリ、またエージェント同士のシナジー作用により、デバイス側でより複雑なタスクが果たせる。

さらに、ファーウェイの常務取締役でクラウド事業部門のCEOである張平安(Zhang Ping An)氏が、CloudMatrix 384スーパーノードクラスターをベースにした新たなアセンドAIクラウドサービスを本格スタートさせ、LLM向けに豊富な演算力を提供していると発表した。また、自然言語処理(NLP)、コンピュータービジョン(CV)、マルチモーダル、予測、科学計算という5種の基盤モデルをアップグレードした盤古LLM5.5も正式発表されている。張氏はまた、農業や工業、研究分野などにおける盤古LLMの様々な実用例や実行状況について説明した。このほか、ファーウェイの研究所「ノアの方舟」の統括である王雲鶴氏と、クラウド部門のCTOである張宇昕(Zhang Yu Xi)氏が、盤古ベースのLLMの技術解析、およびクラウドAIを利用したクラウドサービスの新規化の方策についてそれぞれ基調講演をし、AIにおける総合的な革新メリットを細かく説明している。

(中国経済新聞)