中国国家市場監督管理総局は5月28日、広州無限暢健康科技有限公司の商品キャラクターである女優の景甜(ジン・ティエン)に対し、広告法に違反したとして契約収入分を没収し、罰金も併せて計722.12万元(約1億3698万円)を徴収すると発表した。
総局によると、無限暢は自社の商品「野菜・果物類」のイメージキャラクターとして景甜を起用し、一般の食品類でありながら確かな根拠のないままに 「油分や糖分の吸収を抑える」と宣伝していた。景甜はこれにより、契約金として257.9万元(約4895万円)を手に入れていた。
この商品について無限暢は、健康食品の「野菜・果物サプリ」として1ケース198元(約3756円)で販売し、食後に2粒飲むと油分の90%と糖分の40%を吸収すると宣伝していた。Tiktokの食品関連番組でトップとなる月間5000万元(約9億4866万円)の売上を出している。
無限暢は、2021年4月7日に資本金100万元で設立、その5日後に景甜をイメージキャラクターに起用した。
総局によると、景甜は、一般の食品で治療や健康維持の効果があるとの宣伝をしてはならないという規定を知るべきでありながら、本人の名前やイメージで宣伝をしたとの行為が広告法に違反したとしている。このため、契約収入分の464.22万元を没収するとの決定を下した。
景甜は34歳、陝西省西安出身で北京映画学院を卒業し、2014年に第18回ハリウッド映画賞を受賞している。
今回の件について景甜は5月28日、ブログで謝罪し、処分の内容を受け入れ、罰金は全額を納入したと発表した。
(中国経済新聞)