中国外交部は6月7日、何立峰・中国国務院副総理(中国共産党中央政治局委員)が、イギリス政府の招待を受け、6月8日から13日までの日程で英国を公式訪問すると発表した。
今回の訪問期間中、何副総理は米国側と共に、「中米経済貿易協議メカニズム(中米経済貿易磋商機制)」の初会合に出席する予定である。このメカニズムは、米中間の経済・貿易に関する協議を制度化し、両国の対話と協力を促進することを目的として新たに設立されたものであり、初会合の開催は国際社会からも注目を集めている。
中米関係はここ数年、貿易摩擦や技術規制、安全保障分野などで対立が続いており、両国のハイレベルによる実務的な対話は緊張緩和の鍵とみられている。今回の協議では、関税政策、サプライチェーンの安定化、先端技術の輸出管理など幅広い分野にわたる議題が取り上げられると見込まれている。
また、何副総理の訪英中には、英国政府関係者との会談も予定されており、両国の経済協力、グリーンエネルギー分野での連携、人的交流の拡大などについても意見交換が行われる見通しだ。
(中国経済新聞)