ファーウェイ、初の鴻蒙AI眼鏡を発表 軽量設計と高機能で市場拡大狙う

2026/04/21 19:45

華為技術(ファーウェイ)は4月20日、「Pura」シリーズおよび全シーン製品発表会を開催し、新型スマートフォン「Pura P90」シリーズや横開き型の折りたたみモデル「Pura Max」とともに、同社初となる「鴻蒙(HarmonyOS)AI眼鏡」を発表した。価格は2499元(約5万3000円)からで、同日17時08分より予約受付を開始、4月25日10時08分に正式発売する。

このAI眼鏡は、自社開発のAIチップとアルゴリズムを組み合わせることで、ユーザーのAIインタラクション体験を強化した。チップの応答速度は従来比で20%向上し、音声またはボタン操作による「小芸(シャオイー)看世界」機能を通じて、リアルタイムの映像認識、質疑応答、翻訳などが可能となる。また、支付宝の「スキャン決済」にも対応し、支払いの利便性を高めた。

撮影機能も大きな特徴の一つで、1200万画素の高感度カメラと1/2.8インチセンサーを搭載。最大4096×3072ピクセルの写真撮影および1920×1440/30fpsの動画撮影に対応する。AIによる構図補正機能により、±20度の範囲で自動補正が可能なほか、独自のRAW多フレーム合成アルゴリズムにより、暗部のディテール保持と白飛び抑制を両立する。撮影は専用ボタンから0.7秒で起動できる。

さらに、第一人称視点による没入型撮影や、80dBの双方向クリア通話に対応し、ライブ配信やビデオ通話などにも活用できる。専用の「Huawei Eyewear」アプリを通じてスマートフォンと迅速に接続でき、撮影データの閲覧や自動同期、デバイス連携など、鴻蒙エコシステムとの統合が図られている。

バッテリー性能については、総合使用時間が最大12時間、連続音声通話は8時間、音楽再生は9時間とされる。磁気吸着式の急速充電に対応し、10分の充電で約3時間の音楽再生または約200枚の写真撮影が可能という。

ディスプレイは搭載せず、本体重量は約35.5グラムに抑えた。自社開発のチタン合金ヒンジを採用し、耐久性を21%向上。テンプル(つる)の厚さは最薄部で6.25ミリとした。競合製品と比較すると、小米のAI眼鏡は約40グラム、阿里巴巴集団系の「千問」AI眼鏡は約41グラム、Meta PlatformsとRay-Banの共同製品は約42グラムとされる。

カラーバリエーションはチタンシルバーグレー、フローシルバー、モダンブラックの3色を用意し、丸型と角型の2種類のフレーム、さらに度付きレンズとサングラスタイプを選択できる。価格はチタンシルバーグレーとモダンブラックが2499元(約5万3000円)、フローシルバーが2899元(約6万1000円)となっている。

市場調査会社Omdiaによると、2025年の世界のAI眼鏡出荷台数は870万台で前年比322%増となった。中でも中国本土市場は最も高い成長率を示し、年間出荷台数は95万台と前年比3545%増、世界シェアは10.9%で米国に次ぐ規模となっている。

(中国経済新聞)