現地時間5月10日午前、中米経済貿易高官会談がスイスのジュネーブで始まった。今回の会談には、中国側から中共中央政治局委員で国務院副総理の何立峰氏が、米国側からは財務長官ベッセント氏が出席している。
この会談に先立ち、5月7日に中米両政府はそれぞれ、スイスでの高官級会談の開催を発表していた。また、米国通商代表部(USTR)は、米国通商代表キャサリン・タイ氏が今週中にジュネーブを訪れ、中国側当局者と貿易問題について協議すると明らかにした。

中国商務部は5月7日、ジュネーブ会談についてコメントし、米国新政権が発足して以来、一連の違法かつ不当な一方的な関税措置を講じてきたと批判。これにより、中米経済貿易関係が深刻な影響を受け、国際経済秩序が大きく混乱し、世界経済の回復と成長に重大な挑戦をもたらしていると指摘した。中国側は自国の正当な権益を守るため、断固として強力な対抗措置を講じたと強調した。
今回の会談は、中米間の経済貿易摩擦が続く中、両国が対話を通じて緊張緩和や問題解決の糸口を探る重要な機会とみられている。しかし、双方の立場には依然として大きな隔たりがあり、具体的な成果が得られるかどうかは不透明だ。国際社会は、この会談が世界経済の安定にどのような影響を与えるか、注目している。
今後、中米両国がどのように経済貿易問題に対処し、国際経済秩序の回復に貢献できるか、引き続き注視する必要がある。
(中国経済新聞)