テンセントはこのほど、メッセンジャーアプリ「QQ」について、事業方針により2025年4月2日から(やむを得ず延期の可能性もあり)ショートビデオの発表や閲覧サービスを終了すると発表した。これまでの作品はQQ空間に自動保存されるという。
対象となるのはQQAppの下部のバナーの中間からアクセスするもので、2020年にリリースされた機能「小世界」が前身で、画面自体を上下にスライドさせて閲覧するというTiktokや快手とよく似た仕組みになっている。QQは最近機能を絶えず更新しているが、逆に機能が増えすぎて「だぶつき」気味で使いにくくなった、との声も出ていた。
先ごろ、テンセントとプラットフォーム・コンテンツ事業群(PCG)ソーシャル部がQQショートビデオの機能やスタッフの見直しをすると伝えられていた。
業界関係者によると、今回の見直しはQQ自体の事業縮小であり、扱いを便利にし、メリットを絞りこみ、その他可能性やユーザー価値のあるものを探っていくことが狙いという。今回の対応は単発ではなく、「スリム化」を着実に進める中での一環だという。
テンセントの決算を見ると、2024年末時点での国内外のWeChat月間アクティブユーザー数は前年より3%増えて13.85億人、一方でQQのスマート末端月間アクティブ登録者数は5%減って5.24億人となっている。
(中国経済新聞)