世界初の全工程スマート育種ロボット登場

2025/08/13 13:00

北京の商業温室で、トマトの自動交配授粉作業を行うスマート育種ロボット「ジル」。

8月11日、世界初の全工程スマート育種ロボット「ジル」(GEAIR)が、国際学術誌『Cell(細胞)』に掲載された。

(写真:中国科学院遺伝・発育生物学研究所、2024年11月29日撮影)

「ジル」は、中国科学院遺伝・発育生物学研究所と自動化研究所の研究チームが共同で開発したもので、花を正確に識別し、ロボットアームを伸ばして優しく交配授粉を行うことができる。これにより、人の手に代わって育種の全工程を自動でこなすことが可能となった。

この技術は、農業分野における自動化と精密化を大きく前進させるものであり、今後の作物育種の効率向上や人手不足の解消に寄与すると期待されている。

(中国経済新聞)