世界のコーヒー豆価格が高騰している。 2024年12月10日、アラビカコーヒー先物(米国C種コーヒー先物)の終値は3.45ドル/ポンドと、2024年年初から80%近く上昇し、過去50年以上の最高値を更新した。2025年に入り、世界のコーヒー先物価格はまだ大きく下落していない。
国連食糧農業機関(FAO)の統計によると、2023年の世界のコーヒー豆生産量は、ブラジルが30.78%、ベトナムが17.69%、インドネシアが6.87%で、全体の50%以上を占め、中国の生豆生産量は約10万トンで、1%にも満たない。
過去 5 年間、中国のコーヒー需要は拡大を続けているが、コーヒー豆は主に輸入に頼っている。 中国のコーヒー商品の輸入は生豆が中心である。中国税関の統計によると、2023 年の中国のコーヒー商品の輸入総量は前年比 23%増の15 万3900 トンに達した。このうち、生豆は 90.89%を占めている。2023 年には、中国の輸入生豆は国内生豆供給量の 60.47%を占めている。 輸入生豆はその後、国内で焙煎・加工される。
ブラジル、エチオピア、コロンビアが中国の 3 大コーヒー生豆輸入国であり、ブラジルが 42%を占める。 これに対し、エチオピア産は単価が高く、ベトナム産は安い。
中国のコーヒー産地はほぼ全て雲南省に集中しており、1980 年代後半から 1990 年代前半にかけて、 多国籍企業の後押しを受けて、インスタントコーヒーの原料として使用されるカティム種が広く植 林されるようになり、国際的なバリューチェーンの下位に位置する低品質のコーヒー豆が生産さ れるようになった。 国際貿易では、雲南省のコーヒー豆は国際先物価格よりも低い価格で取引されている。
瑞幸珈琲は24年 11 月にブラジルと総額 100 億人民元(約2144億円)の調達契約を締結し、2025 年から 2029 年にかけてブラジルから 24 万トンのコーヒー豆を購入する予定である、これは瑞幸珈琲にとってこれまでで最大の調達計画である。
(中国経済新聞)