中国映画情報サイトの猫眼専業版によると、2024年年末枠(11月22日-12月31日)の上映作品の興行収入(前売り含む)が12月22日16時43分に計20億元(約429億円)に到達した。作品別に見た上位3位は、「好東西」(Herstory)、「破·地獄」(ザ・ラスト・ダンス)、「クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記」となっている。
「好東西」は、1991年生まれの女性監督である邵芸輝氏が脚本と編集指導も務め、ソン・ジア、チョン・チューシー、ヅェン・ムーメイらが出演する。
「破·地獄」は陳茂賢氏が監督・脚本で、ウォン・ジーワー、マイケル・ホイらがメインキャストを務める。ウェディングプランナーだった道生(ウォン・ジーワー演)は婚姻件数の減少で借金を抱え、やむなく葬儀屋へと転職する。まるで正反対の仕事に八方ふさがりとなり、喃嘸/散居道士の文哥(マイケル・ホイ演)に認められることが最難関だった。初めは2人とも意見が合わず度々衝突し、関係も悪化したが、数度の困難な時期に文哥が救いの手を出したこと、また文哥が娘の文玥(シェール・ワイ演)と不仲になったことで、道生と文哥の心のわだかまりが解け始め、「破地獄」の本当の意味も悟るようになった。作品には生と死の探り合いもあれば、本来の家族、肉親関係、父の権力の批判、女性の地位など、共感を覚えるテーマも盛り込まれている。
「破地獄」は香港の伝統儀式であり、道教と民間のならわしを結び付けた法事であり、葬儀の際に特に信仰する宗教がない死者に対して実施するものである。儀式では喃嘸/散居道士が案内役を演じ、決められた足取りや踊りをして、桃の木刀で瓦を砕き、燃え盛る炎を飛び越え、地獄の束縛から救い出す。
(中国経済新聞)