中国人母娘がスリランカ旅行中、ホテル内に強盗が侵入

2024/10/8 17:30

10月5日、中国人の母娘がSNSで、団体旅行で訪れていたスリランカのホテルで10月2日の深夜に男女2人が押し入り、強盗やわいせつな行為をされたと発表した。

この日夜、2人の被害者のうち娘が救いを求めてガイドに連絡し、それを受けて警察に通報が届いたという。10月5日夜に帰国予定という2人はホテルに対し、謝罪文を出すよう求めている。地元警察の資料によると、通報後に調査を始めているとのことで、事件のあったホテルの職員は安全対策を強化していると述べている。

被害者のうち母親の話によると、2人は10月2日夜にスリランカのホテル「シナモン ワイルド ヤラ」にチェックインし、23時ごろに寝たが、そのおよそ20分後に部屋が暗くなってエアコンの音も消え、 電源が切れた模様だった。その後見知らぬ男女2人が部屋に押し入り、うち覆面をしていた女が体に乗りかかり、物を使って首を押さえつけ、金目の物はないかと言った。また男の方は部屋の中で金品を探した後に娘にわいせつな行為を働いたという。

母娘2人は必死に抵抗して叫び声をあげ、男女2人は部屋から出ていった。母親はガイドに救いを求めて電話を入れ、ガイドから警察に通報した。その後、スリッパ1足と現金およそ3000スリランカルピー(約1500円)がなくなっていることに気づいた。

娘の話によると、滞在先は離れの別荘風ツインルームで、建物内の部屋はその1室のみであり、事件当時の宿泊客も2人だけだったという。また金目の物は少なく、父親は他の男性とともに別の棟にチェックインしていた。2人はこの事件を受け、なすすべなく怖がってしまった。今回の旅行は安全面を考えて団体ツアーとし、同行者は約20人でツアーの係員や現地のガイドが全日程同行していたという。

ホテル側はすでに部分的に調査を行い、防犯対策を強化したほか、警察もホテルで調査をしている。ツアーの係員によると、事件の詳細や犯人については警察が調査中なので答えられないという。中国人の宿泊客が多いというこのホテルは、防犯対策を強化しており今は問題なく宿泊できると表明している。

(中国経済新聞)