スタ-バックス、4~6月は中国で好調

2024/08/3 14:30

コーヒーのグローバルチェーン大手・スターバックスは現地時間7月30日、4~6月の決算を発表し、売上高は91.14億ドル(約1.365兆円)で、為替変動要因を除くと1%プラスであった。

このうち中国での売上高は7.338億ドル(約1099億円)で、為替要因を除くと前期比5%の増加、営業利益率は2期連続で二けた増であった。新品の発売や伝統の記念日に合わせた食品の販売、朝食時間帯における会員利用の増加がその主な理由である。

また店舗数については、4~6月に世界で新たに526店をオープンし、6月末現在で合計39477店となっている。このうち中国の店舗数は、世界全体の18%以上となる7306店である。

スターバックスのラクスマン・ナラシムハン(Laxman Narasimhan)CEOは決算発表後の電話会議で、「業界はこの1年間、これまでにない店舗の拡張や大規模な価格戦が見られ、売上や利益力を犠牲にするケースまで見られた。これにより市場環境は大幅かつ永久的な変化を起こしている」と述べた。

こうした激しい競争の中、中国では主な指標で好結果を残した。売上高、店舗の取引量、利益率という主要3項目が前期比プラスとなっている。

ナラシムハンCEOは、「4~6月は店舗の取引量、週間売上高、営業利益率などが前期より拡大し、中国では会員登録数が前年より160万人増え、アクティブ会員数は過去最高の2200万人となった。仲間たちもお客様の期待を上回り、毎月のアンケートでは顧客ケアや店の運営について過去最高点を獲得したほか、店の正社員の勤続率も過去最高だった」。

スターバックスは中国で市場の掘り起こしを続けており、4~6月は地方での店舗数が一段と増え、新たに213店がオープンした。県部では新たに38か所で店を出し、新規店舗数は前年同期比約13%増となっている。一、二線都市で出店を続ける一方、県部への進出も加速しており、現在は900県以上で計7306店が存在している。

iiMedia Researchが今年初めに発表しレポートでは「今は安値のコーヒーが増えて、地方都市が各社の新たな競争の場となっている」と書かれている。一、二線都市では競争が激しく、三、四線都市は重要な競争の場となっており、地方では新たな商品ラインナップをそろえる好機を迎えている。

(中国経済新聞)