世界銀行は11日に発表した最新レポート「世界経済見通し」で、2024年の中国経済の成長率を今年1月の発表時から0.3ポイント上方修正し4.8%と予測した。輸出の伸びがその要因であるという。また国際通貨基金(IMF)も先月末に、今年の中国経済の成長率をこれまでの予測値から0.4ポイント引き上げて5%となると表明した。さらに来年の成長率については、世界銀行は4.1%、IMFは4.5%と予測している。
中国外務省の林剣(Lin Jian)報道官は6月13日の定例記者会見で、世界銀行の今回の見直しに関する質問に対し、「レポートは目にしており、またIMFの0.4ポイント上方修正も目にしている。このように多くの国際機関が中国経済の成長率を上向きに見ていることは、国際社会からの期待度が強いことの表れだ」と述べた。
世界銀行はまた、中国は輸出などの経済活動が予想以上だとしている。中国税関総署によると、今年1~5月の中国の物品貿易は前年同期より6.3%増えており、製造大国として各国に割安な品物を提供しているほか、消費大国として各国の品物への需要をもたらすなど、前向きで顕著な役割を果たしている、ということである。
林報道官は、世界で2番目の経済大国でグローバル経済の重要な部分である中国は、世界の経済成長に対する貢献度が上位を維持し続けていると述べた。中国経済の安定成長は世界経済の回復を大きく後押しするものだという。またIMFの先ごろの研究結果として、中国経済が1ポイント成長するごとに他の国の水準も平均0.3ポイント上昇するとのことである。
林報道官は、「混沌とした国際環境を前に、中国経済は波を突き破る勢いや力がある。中国が良くなれば世界はもっと良くなる。質の高い発展による利益や好機を世界にシェアし、現代化や発展が続くように世界と協力していきたい」とも述べた。
(中国経済新聞)