2024年の端午節枠映画、前売り収入が20億円越え 人気NO.1は「談判専家」(Crisis Negotiators)

2024/06/9 07:30

中国の映画興行データ分析アプリ「灯塔専業版」によると、計12の作品が上映される2024年の端午節枠(6月8日-6月10日)で、新作の前売り分の興行収入が6月5日16時の時点で1億元(約21億円)を超えた。上位5作は「談判専家」(Crisis Negotiators)、「掃黒·決不放棄」「ママと同級生」「シビル・ウォー」「走走停停」の順となっている。

香港の刑事ドラマ「談判専家」は、監督が邱礼涛氏でキャストはラウ・チンワン、フランシス・ン、ミウ・キウワイら、先行上映の興収は3000万元(約6.47億円)に迫っている。警察の交渉担当である卓文偉 (ラウ・チンワン演)と謝家俊(フランシス・ン演)が凶悪事件の真相を突き詰めるもので、警察の殺害事件や署の横領事件に巻き込まれた卓文偉は、やむなく拉致されることになり、しばしの間窮地脱出劇を演じる。もう一人の交渉担当である謝家俊が彼との交渉を担い、猛者の2人が勝負し称え合う。

犯罪コメディの「掃黒·決不放棄」は、監督が五百氏、脚本が徐速、徐翔雲の両氏で、シャオ・ヤン、ユー・アイレイ、ファン・チョンチョン、リン・ラーシュエンがメインキャスト、リー・チェンルーがゲスト出演する。奎州市で暴力団追放作戦に臨んでいる警官の李南北(シャオ・ヤン演)が仲間とともに、政府査察団のもとで敢然と悪に立ち向かう物語である。

青春コメディの「ママと同級生」は学生をターゲットにしたもので、監督が何念氏、チァン・ダフェイ、チェン・ハオユー、ワン・ハオがメインキキャスト、ビー・ウェンジュンがゲスト出演し、ジア・ビンが特別出演している。ある。2020年の同名TVドラマの映画版で、中国東北部の田舎で女手一つで育てられた少女・李進歩(チァン・ダフェイ演)は、母親の李青銅(チェン・ハオユー演)とけんかが絶えなかった。李進歩はある時偶然、母親のノートを通じて昔の出来事を知る。今年と同じく端午節枠と全国統一大学入試日が重なった2019年に上映された青春ものの「最上のボクらwith you」は、興収4.17億元(約89.9億円)であった。

今年の端午節枠はホームドラマ、コメディ、アニメとジャンルが多彩であり、かなりの興収も期待される。

(中国経済新聞)