ベトナム航空(VN)は、4月9日から11日にかけ、中国の旅行会社などと総額4.5億ドル(約690億円)近くに及ぶ事業提携の覚書を取り交わした。調印式には訪中のさなかであるベトナムのヴオン・ディン・フエ国会議長ならびに両国の首脳および代表らが臨んだ。
VNとサイゴンツーリストが、中国の上海博熹航空科技および北京瀚宇星国際旅行社などとともに、航空や観光に関する事業提携をするといった内容であり、VNおよびそのパートナーがチャーター機の用意やプロモーション、観光イベントの実施、新たなチャーター路線の検討などといった形を講じる。
VNはまた上海万鈞航空服務と、貨物輸送、物流、サービス拡大、さらには輸送インフラに関する新事業の模索に向けて覚書を取り交わした。
VNは、4月10日に上海で行われたベトナムと中国の投資や貿易促進の政策や法律に関するフォーラムに応じ、ワイドボディーのボーイング787機を両国間の路線で運行させる予定と発表した。
VNはハノイと上海や北京を結ぶ路線について、2024年6月から、既存のエアバスA321に加えて787型機も就航させ、さらに7月からホーチミンー上海の全便を787機とするという。
VNは、ベトナム・中国間について5路線で週に計33往復運航させている。先ごろ開通から満30年となり、通算運航本数も10万本に達したほか、搭乗者数はのべ1100万人以上、貨物輸送量は16.6万トン以上となり、関係の改善や経済、文化の交流に多大な貢献を果たしている。
(中国経済新聞)