インドネシア・アンタラ通信社記者:王大臣、こんにちは。2023年7月に、中国とASEAN諸国は「南シナ海行動ルール」が拘束力を持つように協議を加速することで一致した。中国は、南シナ海を平和で調和のある環境とするため、この行動ルール作成へどのような策を打ち出すか。
王毅大臣
中国人民は世代にわたり南シナ海で生活しており、南シナ海の島々は昔から中国政府が法に従い支配する領土である。今の南シナ海は、世界で最もせわしなく、最も安全で最も自由な航路である。ここ数十年間で、世界の商業船の50%、海上輸送船の3分の1が経由してきたが、妨害などは一切なかった。揺れ動く世界を考えれば、南シナ海が平和と安定を保っているのは中国とASEAN諸国の努力なしには考えられないもので、並大抵のことではなく、大切になければならない。
この中でもっとも重要な経験は、2つの堅持だ。それは、当事国同士の協議による適切な争議解決を堅持し、海上の平和を中国とASEAN諸国の努力による維持を堅持することだ。これは2002年に調印した「南シナ海各方面行動宣言」の核心的な意義である。
海上の紛争について、中国は常に高度な自制を保ち、善隣友好の精神に従い、歴史や法的事実を尊重し、各国が納得できる解決案を探るよう主張した。しかし、われわれは善意の濫用は認めず、海洋法の捻じ曲げを受け入れない。意図的な権利の侵害に対し、法に従い正当な権利を守る。無理な挑発に対し、道理に基づき対抗する。一部の域外の国に対し、ことを煽り立てたり、味方に付いたりするようなことをやめ、南シナ海の厄介者や騒動者にならないよう忠告する。
南シナ海の平和と安定の維持について、中国とASEAN諸国は引き続き「南シナ海各方面行動宣言」を着実にする必要がある上、「南シナ海行動ルール」の協議を推進し、つまりCOCで、更なる効力と実質な内容を備え、海洋法を含む国際法に合った地域のルールを設けるべきだ。中国側の強力な推進で、「行動ルール」は2度目の審議を終え、3度目が始まっている。われわれは「行動ルール」の早期合意を目指し、南シナ海を平和の海、協力の海とするよう、ASEAN諸国とともに地道に努力していきたい。
(中国経済新聞)