東風汽車と中国鋁業が提携合意

2024/03/18 13:00

3月11日、東風汽車集団(以下「東風」)と中国鋁業集団(以下「中鋁」)が北京で、自動車の軽量化や高機能化、低炭素化という流れを前に、産業チェーンの革新や一体的な成長をするための事業協定の調印式を行った。非鉄金属の開発や活用に力を入れ、高品質で効率的、頑丈で競争力のある近代的な産業チェーンを築き、自動車産業の成長に向けてエネルギーをたくわえるという。

調印式には、東風からは会長で共産党書記の楊青(Yang Qing)氏、共産党常務委員で会計検査官の馮長軍(Feng Changjun)氏が、中鋁からは会長で共産党グループ書記の段向東(Dan Xiangdong)氏、総経理で共産党グループ副書記の王石磊(Wang Shilei)氏、副総経理で共産党グループメンバーの田永忠(Tian Yongzhong)氏などが出席し、馮氏と田氏がそれぞれを代表して調印した。技術革新、産業チェーン、車利用のありかたなどについて深く提携していくという。

この協定は、「ハイレベルな技術的自立」や「カーボンピークアウト、カーボンニュートラル」という中国の方針に沿って、産業チェーンやバリューチェーン、イノベーションについて深く連携し、自動車を軽量化、高機能化、低炭素化する技術力をつけ、資源をリサイクル利用し、川上から川下まで協調し、支え合い共に成長するパートナー関係を築くものである。また、車利用のありかた、技術規格、会社のPR、海外市場などについても提携の場を探り続けていく。

東風の楊氏は、「このところ構造改革を加速させており、新エネ車のブランド、プラットフォーム、商品、コアリソース、そして生産体制への取り組みを整備し、乗用車については高級車の『猛士』、ハイクラスの『嵐図』、そして『eπ』、『東風風神』、『東風納米』と各レベルを勢ぞろいさせた。今年は初めての新エネ車年間販売台数100万台を狙う」と述べた。軽量化、高機能化、低炭素化に向けて提携の余地が十分にあり、技術協力や共同での開発に力を入れ、自動車用非鉄金属の先端技術や難関の技術、共通性の技術を進展させ、自動車産業チェーン全体で連携を強化してイノベーションをもたらすとしている。

また中鋁の段氏は、「今回の協定はハイレベルかつ広範囲な提携への土台となるもので、ニーズを突合せ、合意事項を確実に実行するほか、東風が作業車や公用車、社員用の車といったトータルソリューションを提供することで、コストダウン・効率アップ、低炭素化、社員への充実したカーライフが後押しされ、パートナー体制が十分に成果をもたらすことを期待している」と述べた。

(中国経済新聞)