ロイターは2月26日、アメリカ運輸省が中国の航空会社に対し、アメリカへの旅客便を3月31日付で現在の週35往復から50往復に増やすことを認めたと報道した。コロナ禍前の3分の1程度まで回復することになる。
アメリカ運輸省はこの措置について、「2024年夏の旅行シーズンに向け、米中市場のさらなる正常化への重要な一歩である」と表明している。
米中両国を結ぶ旅客便は、2020年初めの新型コロナウイルスの拡大前は週に150往復以上の運航が認められていた。2023年8月の時点では運航数はわずか週12往復であったが、9月1日には週18往復に増え、さらに10月29日には週24往復となった。そしてアメリカ運輸省は去年11月、中国の航空会社に対して週35往復の運航を許可している。
アメリカ運輸省によると、「ロードマップを実行し、米中間の航空サービス市場を改めて徐々に広範囲に開放し、かつ米中協定の『規定の輸送権』を段階的かつ見通しの利く形で回復させるべく、中国の航空管理機関と実りのある話し合いをした」とのことである。また商務省のレモンド長官が去年中国を訪れた際、「両国間の旅行や観光を広めたい」と話していた。
また台湾の「中時新聞網」も2月27日、アメリカ運輸省が中国の航空会社に対し、アメリカへの旅客便を3月31日付で現在の週35往復から50往復に増やすことを認めたと報道した。コロナ禍の後、中国の航空会社によるアメリカ便の増便措置はこれで5回目となる。アメリカの航空会社もこれに合わせて対等に運航するとなれば、米中間の旅客便運航本数は現在の週66往復から100往復に増えることになる。
(中国経済新聞)