1月、中国の新エネ車市場は全般に不振であったが、中堅自動車メーカーの「セレス」とファーウェイの合弁ブランドである「問界」(AITO)は逆風をはねのけた。新車販売台数が32,973台で前月比34.76%増、前年比では636.82%の大幅増加となり、新興メーカーの中で初めて月間トップに躍り出た。この中で、新型車の「問界M7」が主力車種として31,253台を売り上げている。
この「問界」を生み出したセレスは1月の新エネ車販売台数が前年比654.1%増の36,838台に達している。「M7」と「M9」の好調ぶりを受け、第一四半期の利益がかなり伸びそうとの予測を立てている。
中国の新エネ車市場は1月から後退気味であり、理想(Li Auto)、蔚来(NIO)、小鵬(Xiaopeng)などの主力各社がかなりの売上減を記録している中、「問界」の力強さがとりわけ目立つ
「問界」は、ファーウェイの技術をバックに製造した「M7」や「智界S7」など新品種が品不足の状態である。「M9」は納車前の段階ですでに3万件以上の注文を獲得しており、市場の活発な反応やファーウェイ・ブランドの強さを示している。「問界」と「智界」については、品不足や納期遅れへの補償分として現金を支給するとの計画も出ている。
市場部によると、「M7」の発売時期がファーウェイのスマートフォン「Mate 60」の発表時期とほぼ同じだったのは、ファーウェイに対する高い評価があってのものだ、とのことである。「M7」はシートや走りに関する技術が先進的であり、高まるスマート機能への期待感に応えている。
(中国経済新聞)