中国の大手求人サイト「智聯招聘」は『2023年ホワイトカラー年末ボーナス報告書』を発表し、ホワイトカラーの年末ボーナスの平均額が1万298元(約21万1,000円)の北京が、トップとなった。
年末ボーナスの概要によると、2023年に年末ボーナスが支給されると確信しているホワイトカラーは20.2%で、前年より減少し、39.4%が支給されるかわからないと回答した。また年末ボーナスの平均額は6,950元(約14万3,000円)で、前年の8,428元(約17万3,000円)を下回った。
都市別にみると、北京が1万298元(約21万1,000円)、上海、深圳、蘇州、杭州いずれも平均額が9,000元(約18万5,000円)以上となっている。業種別では、IT・通信・電子・インターネット業と自動車・生産・加工・製造業が年末ボーナスの支給額に占める割合が最も高く、平均額は金融業が7,922元(約16.3万円)と最も高かったが、前年の1万2,446元(約25.5万円)から大幅に減少した。一方、増加幅が最も大きかったのはサービス業で、前年の5,873元(約12万1,000円)から7,152元(約14万7,000円)に増加した。
また、同報告書は2023年を「ジェネレーティブAIの年」と位置づけており、多くのホワイトカラーがAI業界の年末ボーナスを楽観視。さらに、Eコマースや新エネルギー分野の年末ボーナスも注目されている。
満足度については、年末ボーナスの平均額が減少しているにもかかわらず、ホワイトカラーの年末ボーナスに対する満足度は上昇しており、2000年代に生まれたホワイトカラーの満足度が最も高い。また年末ボーナスの額は企業格付けの仕組みと密接な関係があり、ほとんどのホワイトカラーは年末ボーナスが毎月または四半期ごとに分散して支給されることを望んでいる。
報告書は最後に、ホワイトカラー企業の41.2%が大晦日(旧正月)を休みとし、国有企業と民間企業で休暇の割合が最も高いことに触れている。多くの企業で、多様な春節の福利厚生を従業員に提供。多くのホワイトカラーが春節期間中に国内外への旅行を予定している。
(中国経済新聞)