2024年1月16日、EVメーカーのBYDが自社のイベント「ドリーミングデー」で、スマートカー分野における大きな進展を示す一連の新たな技術を披露した。業界初となる電気化と知能化を効率的に統合した「璇璣構造」を発表したほか、L2+の自動運転アシストシステム「天神之眼」など、様々な「ブラックテクノロジー」を展示している。
BYDグループの会長兼総裁である王伝福氏は、「自動車産業の未来はスマート化に左右される。これは電動化をベースに打ち立てなくてはいけない」と強調した。スマートカーを普及させることは、コーディングのような単純なものでなく、電動化をベースに進めることだという。
イベントでは、電動化、スマート化、アセンブリ、半導体、軌道交通、新素材基礎科学、デジタル、商用車、パワートレイン、電池など各分野で大切な役割を担うエンジニアスタッフもお披露目した。BYDは2023年、新エネ車の販売台数は前年比62.3%増の302.44万台で、目標の年間300万台を達成し、業界トップの座を堅持している。
さらにBYDは、スマート化への取り組みも加速している。今回のイベントでは、車のスマート化に関する歩みや最新の技術を展示するコーナーも設けられた。車両のスマート化については、4つのモーターをそれぞれ動かして車と十分に一体化し、ボディーのベクトルを制御するハイレベルな安全技術の「易四方技術」を展示した。その場でUターンができるようになり、駐車場や狭い道などで大いに役立つものである。
自動運転については、独自開発したハイレベルアシストシステムの「天神之眼」を披露した。新規のアルゴリズム制御分散構造を導入したもので、レスポンスや扱いが大きく向上している。車内設備では、クラウドキー、ブルートゥースキー、NFCによるスマートフォンキー、UWBによるデジタルキーなど、スマート導入のチャネルを展示した。中でも注目を集めたのは、静脈のデータを使った「手のひらキー」で、手が「バイオキー」となるものであり、キーがなくてもすぐに車を扱うことができる。
(中国経済新聞)