最近、中国健康促進基金会、中国予防医学協会健康コミュニケーション分会、国家体育総局社会体育指導センターなど6団体が共同で、中国健康知識伝播奨励プログラム「伝播の力」年越し科学技術活動を北京で開催した。
北京大学公衆衛生学院栄養衛生学部長の馬冠生(マー・グアンション)教授は、会議で「3減(塩、油、砂糖)」についての知識を発表。中国人の塩分過剰摂取による死亡率は世界第1位であり、塩分の摂り過ぎが中国住民の健康を脅かす重要な要因になっていると指摘した。
世界195の国と地域における食事構造に起因する死亡率と疾病の分析によると、中国は食事に関連する死亡率とがん罹患率が第1位であり、その原因の第1位は塩分の多い食事行動だとされる。食塩を食品に添加する頻度が高ければ高いほど、早死にするリスクが高くなり、平均寿命が短くなることが研究で明らかになっている。
調査によると、中国では糖質制限には関心が高いが、塩分制限は無視される傾向にある。68%の消費者が糖質制限をすべきだと考えており、58.1%の消費者が飲み物を注文する際、率先して糖質を控えるか、糖質ゼロを求める。だが率先して塩分や油分を控える消費者は31.4%に過ぎない。
食塩は食事に欠かせない調味料であり、人体に不可欠な物質であるが、過剰に摂取した場合にのみ健康に影響を及ぼす可能性がある。食塩の過剰摂取は、死亡リスクを高め、がん、高血圧、脳卒中、糖尿病、骨粗しょう症などの病気のリスクを高めることが研究で明らかになっている。さらに最近の研究では、塩分の過剰摂取は皮膚の老化を促進することも明らかになっている。
(中国経済新聞)