2023年の終わりを前に、中国の民間ロケット会社による莫大な投資事業が明らかになった。
12月18日、北京の星河動力航天科技(以下「星河動力」)は、9月に総額11億元(222億円)に及ぶCラウンドおよびC+ラウンドの融資を得たと発表した。見積額については明らかにしていない。
これらの融資は、金拓資本が中心で廊坊臨空基金、方正和生、蛤埠中城創投などが追随で行ったもので、星河動力はこの資金で連続使用型の液体運搬ロケット「智神星1号」の開発や付帯生産、実験、打ち上げ設備の建設などを行うと表明している。
公式データでは、星河動力は2019年10月に普華資本と華強資本により計1.5億元(約30.3億円)のPre-Aラウンド融資を受け、さらに2021年7-12月に東方富海と華強資本により計12.7億元(約256億円)のBおよびB+ラウンド融資を受けた。商業運搬ロケットの大手であり、中国で初めて量産化し頻繁に打ち上げを実施した民間会社となり、また初めて洋上打ち上げも実施した。これまで初めて9回連続で打ち上げ成功、さらに商業ネットワーク衛星を500kmの太陽静止軌道、800kmの傾斜軌道、500kmの朝夕軌道に送りこむなど、様々な偉業を果たしている。
星河動力は12月初め、中国の民間ロケット会社として初めて、商業運搬ロケット「谷神星1号(遥九)」を朝夕軌道で打ち上げに成功している。これは「谷神星1号」シリーズで10回目の打ち上げであった。「谷神星1号」は小型星座ネットワークやその補完、微小衛星などの市場ニーズに応じるもので、業界内ではコスパのよい軽くて小型の固体商業運搬ロケットであり、中国初の商業専用民間ロケットである。これまでに商業衛星会社16社で各種様々な計35基の打ち上げを果たしており、打ち上げ回数も頻繁になっている。
(中国経済新聞)