中国乗用車市場情報連席会(乗連会)が11月8日に発表したデータによると、1~10月の乗用車の累計販売台数は前年同期比3.2%増の1726.7万台で、うち10月は10.2%増、前月比0.7%増の203.3万台となっている。
10月は引き続き新エネ車が好調を維持し、卸売り販売台数は前年同期比30.1%増の88.3万台で、普及率は去年同期(30.9%)を5.3ポイント上回る36.2%に達した。この中で国産車種が51%を占めている。高級車における新エネ車の割合は33.6%である。その一方で、外国との合弁ブランドの割合は6.4%にとどまっている。
また今年1~10月、国内の新エネ車の卸売り販売台数は前年同期比35.5%増の680万台、累計販売台数は34.2%増の595.4万台であった。
乗連会の崔東樹事務局長は、「冬が近づき、秋の刈り取りも終われば農村地域でも車の購入意欲が高まって、新エネ車やガソリン版大衆車も売れてくる。また、町村部でも国の政策の後押しを受けて交通の足として大きな潜在力が掘り起こされ、年末にかけてかなりの販売が見込める」と見ている。
さらに、今年は自動車全体の輸出がかなり好調であり、乗連会のまとめでは1~10月の乗用車の輸出台数が前年同期比66%増の307万台で、うち10月は49%増、前月比9%増の39.1万台となっている。
崔事務局長によると、10月の輸出台数は国産車が前年同期比69%増の31.8万台であったが、一方で合弁車種や高級車は3%減って7.3万台であった。
11月の見通しについて乗連会は、市場が活発化することでメーカー側は年間目標の達成へ自信が深まると見て、前年同期比20%以上という大幅増を予測している。
(中国経済新聞)