中国メディアの報道によると、エイチエスビーシー・ホールディングス(HSBC)は最近、中国の消費者のドリアン好きのおかげで、世界のドリアン需要が前年比400%急増したというレポートを発表した。
中国市場は世界のドリアン需要の91%を占めており、中国は過去2年間で60億ドル(約8845億円)相当のドリアンを輸入している。
「フルーツの王様」と呼ばれるドリアンは、とげがあり、香りが強く、クリーミーなトロピカルフルーツで、近年中国の消費者の間で人気が高まっている。中国税関総署のデータによると、中国は2021年の最初の11ヶ月で80万9000トン以上のドリアンを輸入し、その金額は41億3000万ドルで過去最高を記録した。中国は現在、世界最大のドリアン輸入国であり、タイのドリアン輸出の91%を占めている。
中国におけるドリアン需要の急増は、中産階級の増加、電子商取引の台頭、果物の健康効果、東南アジア文化の影響など、いくつかの要因によってもたらされている。ドリアンにはカリウム、ビタミンC、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれており、中国のネットユーザーの中には健康のためドリアンを食べている人もいる。またドリアンを使った、アイスクリーム、ケーキ、ピザ、鍋、さらにはビールなど、さまざまな食品やデザートが販売されている。
(中国経済新聞)