「ネットイース(網易)」は8月24日夜、6月30日に終了までの第2四半期決算を発表。同社の売上高の伸びは鈍化したが、為替差益の伸びなどにより、純利益は74%増となり、市場予想を上回った。
第2四半期の同社純利益は前年同期比3.7%増の240億元(約4814億6378万元)。親会社株主に帰属する純利益は前年同期比74.4%増の82億元(約1644万7759万円)となった。
ゲームは依然としてネットイースの主な収入源であり、第2四半期のゲーム関連収入は188億元(約3773億円)で、総収入の78.3%を占めた。ネットイースのゲーム収益の成長率は鈍化しており、第2四半期の前年同期比成長率は3.9%であったが、今年第1四半期の成長率は16.2%、昨年第2四半期の成長率は15.0%であった。
特筆すべきは、同四半期のゲーム事業の売上総利益率が前年同期の64.9%から67.4%に上昇し、売上総利益が約9億元増加したことである。決算報告によると、売上総利益が前年同期比で増加した主な要因として、「蛋仔派対(Eggy Party)」などのオンラインゲーム収入が増加したことと、一部代理店ゲームの終了に伴うロイヤリティの減少があげられる。その他にも、売上総利益率の前四半期比および前年同期比の増加は、主に自社開発ゲーム、共同開発ゲーム、代理店ゲームの収益構成の変化によるものと考えられる。
近年、研究開発投資は、ネットイースの財務報告の重要なポイントの一つとなっている。 第2四半期には、39億元(約782億7000万円)のR&D投資を行い、過去5年間の投資額は、累計600億元(約1兆2041億円)となった。また現在までに、ネットイースは4,000件以上の特許を有し、人工知能、ブロックチェーン、オーディオ、ビデオなどデジタル産業の主要技術分野に注力している。
(中国経済新聞)