今年1~7月、上海浦東空港と港からの越境EC輸出額が2.7倍に増加

2023/08/22 12:00

上海浦東国際空港税関の統計によると、2023年1月から7月まで、上海の空港と港からの越境EC商品の輸出は大きく伸び、越境ECの輸出申告は前年同期比2.3倍の2億2000件、輸出総額は前年同期比2.7倍の473億元となった。その中で、アメリカ、オランダ、イギリスが輸出市場のトップ3であり、輸出額はそれぞれ232億元(約4653億6863万円)、42億元(約842億4777万円)、30億元(約601億7697万円)で、前年比成長率はそれぞれ3.4倍、3.6倍、2.4倍であった。越境ECの主な輸出商品は、衣類、玩具、装飾品となった。

上海越境EC協会の王健民会長は「ここ数年、中国の越境ECは急速に発展しており、グローバルに買い、グローバルに売るという越境ECの利点と可能性は更に広がっている。世界中のより多くの消費者が越境ECによってもたらされたより多くの選択肢と利便性を享受している」と述べた。

上海易達国際物流有限公司は、越境EC輸出入業務に従事する国際物流会社。同社の王文江総経理は「我々は越境ECの新しいビジネス分野を拡大するために継続的に投資を行っている。今年第1四半期には、大阪への直行貨物チャーター便を開設、上半期には88件のチャーター輸出を達成した」と述べた。

越境ECの輸出が爆発的に増加する中、上海税関は越境EC分野の業務改革を推進し、通関スピードの保証に全力を挙げている。上海浦東空港税関監督課の宋革副処長は「規制プロセスの効率化、革新、最適化のための改革を行う。そして安全で効率的かつ迅速な越境EC小売輸出の返品ルートを開拓し『返品困難』問題を解決。『外出』と『返品』の両方を実現する」と述べた。

(中国経済新聞)