中国国家鉄路集団有限公司(以下、「国鉄集団」)によると、8月中旬以降、国鉄の夏季輸送は旅客輸送のピークを迎え、8月12日には1,532万6,000人の旅客を輸送し、夏季における1日の旅客輸送量が過去最高を記録。また、7月1日から8月15日までに、国鉄は延べ6億1400万人の旅客を輸送した。
国鉄集団の担当者は、「8月中旬以降、観光客による鉄道需要が非常に高まっている。旅客の安全を確保することを第一に、鉄道部門は積極的に市場の需要に対応し、高速鉄道網の利点を十分に発揮し、列車の時刻表を慎重に策定した上で、旅客サービスの質を向上させ、旅客の安全で秩序ある移動を確保する」と述べた。
また現在までに、国鉄集団は1日平均で2019年同期比18.9%増の1万578本の旅客列車を運行。旅客列車の本数を状況に応じて増やし、一部の観光都市間で夜行高速鉄道を運行することで旅客輸送能力を最大限に高めた。また、人気エリアへの供給能力を効果的に高め、良好な公共福祉「鈍行列車」を引き続き運行し、国民の旅行ニーズを満たすよう努めている。
次に、夏の旅行者にサービスを提供するため北京、上海、広州、西安、杭州、黄山などの主要観光都市を結ぶ観光列車を増発し、景勝地やホテルと連携して充実した旅行サービスを提供している。また、レッドツアー、スタディツアーなどの特別観光列車を運行し、パンダ列車、敦煌、北京などの高品質観光列車ブランドを作り、旅行者の多様な旅行ニーズに応えている。
最後に、鉄道サービスを更に向上させるため、出入口の数を増やし旅客の出入りをスムーズにし、駅や列車内の空調、飲食、給水などのサービスを提供。高齢者、若者、病人、身体障害者、妊娠者などに配慮したサービスを提供するため、3,500の列車で「鉄道円滑化コード」の適用を推進している。
鉄道集団によると、現時点で西安から成都、北京から成都、北京から上海までの高速鉄道で若干の空席があるとしており、同社の公式サイト12306から購入することができる。
(中国経済新聞)