中国国家統計局が7月27日に発表したデータによると、1月から6月における指定規模以上の工業企業の総利益は、前年同期比16.8%減の3兆3884億6000万元(約66兆4000億)で、減少幅は1月から5月より2.0ポイント縮小。このうち6月における利益は前年同期比8.3%減少、減少幅は5月より4.3ポイント縮小した。
国家統計局工業部の孫暁統計師は、「年初以来、累積利益の減少幅は月ごとに縮小しており、工業企業の利益は着実に回復している。次の段階では、マクロ政策を科学的かつ的確に実施し、有効需要の拡大に力を入れ、生産と販売の水準を向上させ、企業の活力を刺激し産業経済の質の高い発展を促進する必要がある」と述べた。
企業別でみると、指定規模以上の工業企業のうち、国有企業の総利益は前年同期比21.0%減の1兆2002億元(約23兆5000億円)、株式会社の総利益は前年同期比18.1%減の2兆4872億元(約48兆7790億円)、外資、香港、マカオ、台湾資本の企業の総利益は同12.8%減の7966億8000万元(約15兆6200億円)だった。業種別では、特に製造業の回復が顕著となり、減益幅は前四半期比9.4ポイント縮小した。
電気水道業界も持続的な利益の伸びを達成。今年の上半期では、電気、熱、ガス、水の生産と供給業界の利益は、前年同期比34.1%増と急速な成長を維持した。その中でも、電力業界は、夏の電力供給や再生可能エネルギー発電の急速な発展などによって、業界の利益は前年同期比46.5%増加した。
(中国経済新聞)