現代自動車が昨日、中国の工場2か所を売却すると発表した。工場はいずれも操業を停止しており、売却手続きが行われているという。これにより、北汽との合弁会社である北京現代の工場は2か所に減る。
現代自動車は中国に5つの工場があったが、2021年に第1工場を売却し、翌2022年に第5工場を閉鎖した。中国での販売不振を受けて構造改革を進めている中、韓国のソウルで行った投資家関連の活動で、チャン・ジェフンCEOが「中国事業はここ数年、国内外の様々なマイナス要因により不振である。低下したブランドイメージの回復に向けて高性能車種に特化していく」と述べた。
現代は中国で、生産設備だけでなくラインナップも今の13車種から8車種に削減し、SUVと高級ブランドのジェネシスに的を絞っていく。
現代を代表とする韓国系車種は、世界的にはかねてから上位に名を連ねているが、中国では思うようにいかず、データによると現代の2022年の中国での販売台数は26万台で、6年間で77%もダウンした。韓国系車種はこれまでコスパを売り物にしてきたが、国産車種の台頭や海外ブランドの値下げによりシェアを侵食されている。また韓国系はEVに弱く、競争の激しい中国市場で上位に食い込めずにいる。
(中国経済新聞)