上海・静安区の大寧路街区では、世界初となる地下19階建ての駐車場建設が進められている。
中国の都市部では近年マイカーを持つ人が急増しており、上海でも駐車場不足が深刻化。現在、地下19階建ての駐車場が建設されているエリアには、既に140台収容できる駐車場があるが、常に60台以上が駐車できないという問題が出ており、2020年以来解決策が模索されてきた。
今回の駐車場建設は、こうした駐車場不足の解決策として2022年に工事着工。
地上には8つの出入り口だけを設置、地下は19階建ての駐車場と限られたスペースを最大限に利用した構造となっている。また、車の出し入れには自動搬送装置(AGV)を使い、駐車専用アプリ「上海パーキング」を活用することで、駐車場を利用したい人が90秒で駐車スペースを確保することができるようになっている。
新しい駐車場は304台を収容することができ、来年の後半には完成する計画だ。
(中国経済新聞)