広東省広州の地下鉄8号線で6月7日、四川大学の女子大学院生が、しゃがんでスマートフォンを手にしていた中年男性を見て盗撮されたと疑い、中のフォトアルバムを見せるよう求めた。
この男性は潔白を証明するためそれに応じた。女性はそれらしき写真がなかったことを確認しながらも「むやみに撮らないで」と注意をした。
さらにこの女性は、盗撮の証拠をつかめなかったにもかかわらずこの男性をネットでさらけ出した上、「この男は慣れた動きをしていたから盗撮の常習犯だ!」などと個人攻撃や中傷のコメントを投稿した。
さらに女性は、「盗撮してなかったらなぜ自分から声を出さないの?」と自信めいたコメントも出した。
ネットでこの件が発覚し、農村からの出稼ぎ者であったというこの男性が非難されるどころか、逆に女子大学院生によるネットの暴力を非難するコメントが殺到した。
この女性をインターンとして受け入れていたテンセントは6月13日、女性との契約を解除したと発表した。
テンセントは、盗撮疑惑の一件が発生した6月7日夜から、事実の確認や結論の確定の前ということで情報を保護していた。
そして11日午後に警察の調べにより事実が明るみになったことを受け、「事実に基づき女性に関する社内情報を回復し、またインターン契約は解除する。今は退社手続きを進めているところだ」と伝えられた。
これについて、13日午後にテンセントに確認したところ、「インターン契約は確かに解除しており、退社手続きをしているところだ」と語った。
(中国経済新聞)