湖北省武漢市漢陽区にある弘橋小学校の月湖校舎で5月23日、1年生の譚くんが教諭の運転する車にひかれ、病院に搬送されたが死亡した。
母親の楊さんの話では、子供は学校で昼食をとった後で、午後2時ごろに担任から「車にひかれた」との電話を受け、病院に駆け付けたがすでに死亡したと告げられた。これについて親は、飲酒運転でもない限り校内で事故などは起きないなどと考えた。
これについて漢陽区教育局は5月25日、親や社会に対して丁重に謝罪した上、事故を起こした教諭は公安機関に拘束され、校長と副校長は免職処分とすると発表した。学校側によると、この教諭は劉容疑者で20代の男性、教員歴3、4年で担当は国語とのことである。
ところが、メディアの取材に応じた母親の楊さんに対し、身なりや体形についてネットで大量の批判コメントが浴びせられた。関係者によると、悲しみに暮れていた楊さんはこれらのコメントで一段と重圧を感じたという。
そして6月2日午後、楊さんが飛び降り自殺したと伝えられた。マンションの住人によると、屋上から飛び下りて即死し、その後に救急車やパトカーが現場に駆け付けたという。これについて住人からは、「子供を亡くした直後、またネットの暴力を受けた」と、無念さや憤りの声が上がっている。
現地の公安当局は現在、飛び降り自殺とネットの暴力に関わりがあるかを調査しており、今のところはっきりしていないという。
(中国経済新聞)