中国消費者網、対外経済貿易大学消費者保護法研究センター、北京陽光消費ビッグデータ研究院などが4月24日、「ライブコマースの消費者クレームに関するレポート」を発表した。
ライブコマースの配信者14人に対するクレームのデータを分析したところ、ライバー名「瘋狂小楊哥」、李佳琦(Austin)、劉畊宏(ウィール・リュウ)、羅永浩(ルォ・ヨンハオ)、辛巴(シン・バ)の計5人への分が9割以上に達していた。
この中で、「瘋狂小楊哥」と「李佳埼」については虚假の宣伝、「劉耕宏」、「羅永浩」、「辛巴」については商品の品質といった問題が目立った。
動画アプリのライブコマースは従来の通販サイトより問題が多く、レポートによると、商品の品質(偽物や劣悪品・粗悪品、「三無」商品=生産日などの証明未貼付品=など)、虚假の宣伝(使用効果の誇大表現、利用数の水増しなど)、マナー違反(シナリオ演出、低俗な営業など)、不当な価格表現(虚偽の価格、誇大な値引きなど)、商品発送問題(遅延や未出荷など)、返品・交換問題(返品交換の拒否など)、禁止商品の販売(野生動物、無資格での処方薬の販売など)、他場所での購入の誘導(ライブ配信サイト以外のSNSや個人へ直接または間接的に誘導)といった7種類が報告されている。
これらの割合をみると、商品の品質が45.75%、虚假の宣伝が37.82%、マナー違反が5.19%、不当な価格表現が5.08%、商品の発送問題が4.46%、返品・交換問題が1.45%、禁止商品の販売が0.14%、他場所での購入の誘導が0.11%となっている。
またデータをさらにまとめると、配信元となっているTiktok、快手、タオバオ、拼多多(Pinduoduo)、京東(JD.com)、ウェイボー、小紅書、唯品会(Vipshop)、蘑菇街(MOGUJIE)、蘇寧易購(Suning.com)の10社の中で、クレームが最も多かったのがTiktokで55.41%を占め、以下、快手が26.76%、タオバオが15.67%の順であった。クレームは商品の品質や虚假の宣伝に関するものが目立っている。
(中国経済新聞)