中国インターネットネットワーク情報センター(CNNIC)は3月2日、北京で「第51回中国インターネット発展状況統計報告」(以下、「報告」)を発表した。同報告によると2022年12月現在、中国のインターネット利用者数は前年比3549万人増の10億6700万人となり、インターネット普及率は75.6%に達した。
またネットワークインフラでは、2022年12月時点で中国のドメイン数が3440万に増加、IPv6アクティブユーザー数は7億2800万に到達した。情報通信業では、12月時点で中国の5G基地局数は231万ヶ所に増加し移動基地局全体の21.3%を占め、前年比7ポイント上昇した。またIoT(Internet of Things)の発展では、12月時点でモバイルネットワークへの端末接続数は35億2800万になり、モバイルIoT接続数は18億4500万に達している。
2022年、中国のアプリケーション利用者は、ほぼ安定的に推移するとされ、その理由として、第一に、中国国内のテレワーク関連業務アプリケーション市場が急速に発展し、より多くのインターネット利用者が使用を始めている。12月時点で、テレワーク関連業務アプリケーションの利用者は前年比7078万人増加の5億4000万人となり、インターネット利用者全体の50.6%を占めている。
第二に、インターネット医療の標準化水準が向上、2022年には最も利用者数を増やしたアプリとなった。2022年12月時点で、インターネット医療の利用者数は前年比6466万人増の3億6300万人となり、インターネット利用者全体の34.0%を占めている。
第三に、インターネットは農村を活性化させるだけでなく、農村におけるデジタルサービスの発展を促進するための重要な役割を担っている。12月現在、農村におけるオンライン教育の利用者はインターネット利用者全体の31.8%を占め、前年比2.7ポイント上昇した。またインターネット医療の利用者は21.5%を占め、前年比4.1ポイント上昇している。
(中国経済新聞)