春節連休中 中国観光収入は7兆2000億円

2023/01/29 09:00

中国文化観光省は1月27日、春節連休中(21~27日)における国内旅行者数が、前年同期比23.1%増の3億800万人だったと発表した。国内観光収入は、前年同期比30%増の3758億4300万元(約7兆2000億円)で、行動規制の緩和により今年は旅行者数、観光収入ともに前年より大幅に増加した。

連休中、中国にあるA級観光地(中国文化観光省が認定した観光地)の73.5%にあたる1万739ヶ所で観光客を受け入れ、そのうち62ヶ所の5A級観光地(認定された観光地の中でも最高ランク)では無料入場券が配布された。また、全国11万ヶ所で春節イベントが開催され、延べ4億7300万人が訪れた。

アリババグループが運営するオンライン旅行サイト「飛猪(Fliggy)」によると、連休中に最も人気があった国内観光地は、成都市、上海市、広州市だった。中でも上海には、連休中延べ1002万2900人が訪れ、観光収入は166億4000万元(約3183億8300万円)に上った。

また中国国務院によると、1月26日における鉄道、高速道路、フェリー、飛行機の利用者数は、前年同期比85.9%増の4356万4000人だった。そのうち、鉄道は前年同期比54.3%増の1028万8000人で、2019年と比べると8.2%減少。フェリーは、前年同期比98.9%増の97万8000人で、2019年と比べると30.2%減少。飛行機は、前年同期比58.3%増の157万8000人で、2019年と比べると58.3%減少。高速道路は、前年同期比33.3%増の5629万5000台(そのうち乗用車は5443万8000台)で、2019年と比べると23.7%増加した。

中国国家移民管理局は27日、1月21日から26日における出入境者数が前年同期比123.9%増の239万2000人だったと発表した。そのうち入境者数は前年同期比127.2%増の120万人、出境者数は前年同期比120.7%増の119万2000人だった。

(中国経済新聞)