3月21日午後、中国南部の昆明から広州行きの中国東方航空MU5735便、ボーイング737型機が南西部の広西チワン族自治区で墜落した。乗客乗員132人が乗っていたということですが、全員死亡と確認された。外国籍の乗客はいなかった。
現地時間午後1時11分に雲南省昆明を離陸した事故機は、約1時間後に梧州市の山間部に墜落した。
航空機の飛行情報によると、事故機は巡航高度から急激に高度が下がり、2分間で高度を8千メートルも急激に下げたもよう。飛行経路を追跡するサイト「フライトレーダー24」によると、事故機は高度2万9100フィートで航行していた事故機は、15秒後に高度が9075フィートまで下がっていた。同サイトで最後に記録されたデータでは、現地時間午後2時22分ごろ、高度は3225フィートだった。その後、地面に墜落したとみられる。地元会社の監視カメラは、機体が垂直に落下する様子も撮影されている。
墜落現場では山火事が発生したが、最初に現場に到着した消防隊がこれを鎮圧した。
「航空機は通常、巡航高度では自動操縦になっているため、何が起きたのか知るのはとても難しい」と、中国の航空専門家リ・シャオジン氏はロイター通信に話した。
中国の航空各社の安全性は全般的に高く、大規模な航空事故は42人が死亡した2010年8月以来。中国東方航空は、保有する全てのボーイング737-800型機の飛行を中止した。
墜落事故に対応するため、劉鶴(リウフォー)副首相が事故現場に入りした。劉氏の派遣は、李克強(リークォーチャン)首相が緊急で開いた会議で決まった。国内外で事故への関心は高く、習近平(シージンピン)政権は経験豊富な劉氏に救助と事故原因究明の陣頭指揮を任せ、着実に事態の収拾を図る狙いとみられる。
(中国経済新聞)