コンビニ店舗数の拡大へ賃料や人件費の高騰が課題に

2022/09/12 20:00

中国連鎖経営協会が発表した2022年都市別コンビニエンスストア指数によると、コンビニの成長指数の上位5都市は福建省アモイ、山西省太原、広東省東莞、広東省広州、湖南省長沙となっている。この調査で、都市部におけるコンビニ業界について以下のような特徴が明らかになった。

まず、どの都市も順調に伸びており、今後の見通しも明るい。ただしほとんどの都市で去年より店舗数が増えているものの、伸び率は去年とほぼ同じである。また都市別に見て成長度に開きが出始めている。さらに地方都市である四線、五線都市での普及が進んでいる。

どの都市も、店舗を拡大する上で賃料や人件費が課題となっている。これらは実店舗を営業する上で避けて通れない問題であり、現在は大都市も地方都市も同じような悩みを抱えている。賃料や人件費の高騰がコンビニの成長を妨げているわけである。

また、24時間営業の店が増えれば、その都市のサービスレベル向上につながる。消費者に密着した小売り形態で、供給の確保や買い物需要といった基本的な役割のほか、犯罪の予防や緊急時の避難先などといった社会的機能も担うコンビニは、市民サービスの向上を果たす有効なコンテンツとなる。さらに、団地内における24時間営業の店舗は、住民の急なトラブルへの対応など、より多くの責任を担っている。

(中国経済新聞)