最近発表された「中国天然ガス発展報告書(2022年)」によると、今年、極めて複雑な外部環境に直面した中国の天然ガス業界が、天然ガスの生産、供給、貯蔵、販売に一丸となって取り組み、その発展はおおむね順調に推移し、今年の天然ガス生産量は100億立方メートル以上増加する見込みだ。
同報告書によると、1月から6月までの全国の天然ガス消費量は、ほぼ前年同期並みとなった。業種別では、都市ガスが堅調に推移し、化学工業・化学肥料用ガスは微増、業務用ガスは新型コロナウイルスの影響により減少、工業用・発電用ガスは大幅に減少した。下半期の需要は、この冬から春にかけての気候の不確実性と、国際的なエネルギー市場の大きな価格変動の不確実性によって二重に影響を受けることとなった。
今年、中国は国内を基盤とし、国内の潜在的な供給力の解放を拡大し、自主的な確保能力を高め、探査開発を強化し、従来ガス、シェールガス、炭層メタンなどの使いにくい埋蔵資源に注目し、効率の良い生産構築と生産の効率化を推進する。2021年の全国天然ガス生産量の2076億立方メートルを基に、2022年には100億立方メートル以上の増産に努める。
また、天然ガスインフラ建設への投資を前倒しで加速し、中国・ロシア間で運用されている天然ガスパイプライン(中ロ東線)の南区、西部の天然ガスを東部に送る第3パイプラインの中央区、西部の天然ガスを東部に送る第4パイプライン、四川省の天然ガスを東部に送る第2パイプラインなど多くの主要ランドマークプロジェクトを加速させ、エネルギー安全保証を確保する。
(中国経済新聞)