ニューヨーク証券取引所からの上場廃止の理由について、中国人寿保険股份有限公司(以下、中国人寿保険)の副総裁兼チーフ・アクチュアリー兼代表取締役秘書である利明光氏は中国人寿保険の2022年中間決算発表において、米国株式市場からの上場廃止は、第一に、米国株式の取引量は世界の取引量の中で限られていること、第二に、米国株式の上場を維持するためのコストが比較的高いことが理由であると述べた。
8月12日、中国人寿保険は、同社の預託証券のニューヨーク証券取引所からの自主的な上場廃止を申請し、これらの預託証券およびそれに対応するH株式の証券取引法上の登録廃止を申請したと発表した。また、預託証券のニューヨーク証券取引所での最終取引日は2022年9月1日以降となる予定だ。
利明光氏によると、現在、同社は米国証券取引委員会に登録廃止の申請書(Form 25) を提出しており、2022年9月1日が同社の米国預託証券がニューヨーク証券取引所で取引される最終日となり、その後、預託銀行は預託契約に従って米国預託証券プログラムの終了を通知し、一般投資家へのフォローアップの説明を行う。また、当社の米国預託証券はH株に連動しており、当社のH株は米国での上場廃止後も香港証券取引所での取引を継続する予定だ。投資家は、希望により米国預託証券をH株に転換することで、当社株式を継続的に保有することができる
中国人寿保険は25日、2022年上半期の財務諸表を発表し、上半期の営業収益は前年同期比4.4%減の5282.98億元(約10.54兆円)、親会社株主に帰属する当期純利益は同38%減の254.16億元(約5072億円)となった。
(中国経済新聞)