夏休みに重慶の家族9人が洞窟で遭難、13時間後に救出される

2022/08/21 22:30

8月20日、重慶市消防警察によると、11人の家族が夏の暑さから逃れるために、武隆区の人里離れた開発されてない洞窟に入り、その内、9人が道に迷い10時間もの間、連絡が取れなくなった。閉じ込められた中には、70代の高齢者2人と子供5人が含まれていた。洞窟の中では、電気もなく、携帯電話の電波も届かなかったが、家族の内2名が自力で脱出したことで救助要請の連絡をすることができた。

消防士が救助を開始しようとした時、洞窟の構造が複雑で、開発されている洞窟とは異なり、洞窟内には複数の道があり、その中には1メートル未満の高さの所もあった。消防士は、地面に残された足跡や食べ物を辿りながら、3時間後にようやく閉じ込められていた観光客を、洞窟の入り口から数百メートル先の場所で発見した。

この2年間でアウトドア・アクティビティは大きな人気を集めている。2021年には1.7億人が参加し、そのうち6000万人以上がより専門的なアウトドア・アクティビティに参加している。また、統計によると、アウトドア・アクティビティをする人は、毎年10%の割合で増加している。

中国探検協会の「2021年中国屋外探検事故報告書」によると、アウトドア・アクティビティでの死傷者は187人に増加し、死亡者数は280%増加した。

洞窟の地質構造は不安定で、いつ崩れるかわからない。暗い川や洪水、毒虫や猛獣なども脅威となるため、夏休みの外出には注意が必要だ。

(中国経済新聞)