中国で、ネットの「彩虹夫婦」というインフルエンサーが、ライブコマースで2.3億元(46億円)を売り上げ、かかった費用を除いて400以上万元(約8千万円)を稼いだと表明した。この件について、四川省成都市の税務当局が「彩彩就是虹」という会社の納税状況について実名での通報を受けており、調査に乗り出しているという。
今年の前半、中国商務省が監視の対象としている通販サイトにおけるライブ配信の回数は合計6000万回以上で、閲覧人数はのべ5170億人以上、商品の数は4750万件以上となっている。今や人気業種の一つとなっているライブコマースで、今回の「彩虹夫婦」のような人気インフルエンサーも続々と現れている。この夫婦は人気を得てから「豪邸を4000万元(8億円)で即時購入した」などと言われている。
高額所得者にはそれなりの税がかかるが、これまでに、脱税などで当局に摘発されたインフルエンサーがかなりの数にのぼっている。ライブコマースの女王と言われた「薇婭」は合計13.41億元(約268.3億円)の追徴金と罰金の支払いを命じられ、ナンバー3と言われた「雪梨」は6655万元(13.31億円)の罰金が科せられた。インフルエンサーへの評価もがらりと変わってしまっている。
「彩虹夫婦」が「1日400万元以上(約8千万円)稼いだ」と自称したことについて、課税すべきかについて当局による調査が行われている。法に従い納税したとなれば、税務調査を恐れない肝の座った行為となり、脱税が存在したとなれば今回の公開は自滅行為となる。成都の税務当局はすでに通報を受け、このインフルエンサーに関わる会社を調査している。
(中国経済新聞)