中国国家統計局が31日に発表したデータによると、7月の製造業のPMI(購買担当者景気指数)は49.0%となり、前月から1.2ポイント低下して臨界点を割り込んだ(臨界点は50%)。
業種別では、調査対象21業種のうち10業種がPMIを拡張区間に設定しており、 農業や食品加工、食品、酒、飲料、お茶、特殊機器、自動車、鉄道船、航空宇宙機器や、その他の産業のPMIは、2ヶ月連続で拡大を維持し、52.0%よりも高く、生産と需要が回復し続けている。
繊維、石油、石炭などの燃料加工、鉄鋼製錬、圧延加工などの高エネルギー消費産業のPMIは引き続き収縮区間にあり、製造業全体の水準を大きく下回っていることが、7月のPMI下落の主な要因の一つとなっている。
また、石油、石炭、鉄鉱石などの国際大口商品価格変動などの影響を受け、7月の主要原材料仕入価格指数は40.4%、出荷価格指数は40.1%となり、前月比11.6ポイント、6.2ポイントの下落となった。
中国国家統計局によると、7月の非制造業商務活動指数は53.8%となり、6月より0.9ポイント低下、非製造業は2ヶ月連続でプラスに転じた。
統計局は、全体として中国の好景気水準は後退しており、回復の基盤を固める必要があると述べた。
(中国経済新聞)