広東省広州市は4月以降、国内のコロナの影響やサプライチェーンの不調などにより、経済の下押し圧力が強まっている。地元統計局が7月23日に発表した2022年上半期のGDP（生産額）を見ると、広東省全体で前年同期比でプラス2%を記録した中、広州市は13433.80億元で1.0%プラスにとどまっている。

この主な理由は、第二四半期のGDPが前年同期比で0.2%マイナスだったためである。この数字は前年比ベースで第一四半期を4.2ポイント下回るもので、2020年第二四半期並みの低水準である。

産業別では、第二次、第三次産業が減速している。第二四半期は、第一次産業が前年比2.4%プラスで第一四半期の伸び幅を1.7ポイント上回ったが、第二次産業は同じく4.7ポイント下回る1.2%、第三次産業は同じく2.6ポイント下回る0.9%の伸びにとどまっている。

広州市統計局によると、混沌とした国際情勢や国内のコロナ多発といった中、感染対策と経済や社会の成長に取り組み、様々な政策的効果が出始めているという。6月はほとんどの業種で経済活動が緩やかに回復し、生産や需要など主な経済指標も戻りつつあるという。

6月は、工業生産額が前年比0.4%プラスで、5月より2.6ポイント増えた。業種別にみると、自動車製造業は着実に回復しており、前年比ベースでは5月を14.8ポイントも上回る16.1%プラスを記録したほか、インフラ投資も前年割れに歯止めがかかり、3.2%プラスとなっている。

（中国経済新聞）