大連市の副市長が急死 コロナ用ワクチンの開発を経験

2022/07/25 19:30

国営の製薬会社・シノファームの副社長で大連市の常務委員であり、大連市に「出向」の形で副市長を務めていた曽兵氏が、2022年7月23日19時55分に急死した。52歳であった。関係者によると、心筋梗塞とのことであるが、正式には発表されていない。

曽氏は四川省内江の出身で、ドイツのBowlinManやオランダのアクゾノーベル、フランスのビオメリュー中国法人など、外国企業での勤務を経たのち、中国生物技術グループに入社し、のちにシノファーム本社で、副社長の身分で雲南省発展改革委員会に出向し副主任を務めた。2018年4月からシノファームの副社長となって、取締役会事務局、広報担当、政策研究室主任を務め、2022年6月に大連市常務委員となり、副市長に就任していた。

曽氏は、シノファームで新型コロナウイルスのワクチンの開発を手掛けており、コロナの初期であった2020年に武漢で感染対策に携わり、ワクチンを開発した。2020年9月2日にはメンバーを率いてペルーのリマに到着し、第3ステップの臨床試験を行ったとのことである。

(中国経済新聞)