最近、カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ(英文名:Counterpoint Technology Market Research)は、世界のスマートフォン販売ランキングのリストを発表し、トップ10のうち、7社は中国の携帯電話メーカーが占めた。
第3位小米(シャオミ)、第4位Vivo(ヴィーヴォ)、第5位OPPO(オッポ)、第6位realme(リアルミー、漢字名:真我)、第8位荣耀(Honor)、第9位ファーウェイ、第10位伝音科技(Transsion)となり、韓国のサムスンが第1位、Appleが第2位となった。
上位10社の合計市場シェアは88%で、中国ブランドが46%と半数近くを占めている。
販売台数では、サムスンが2.715億台で、市場シェアは20%、 アップルは2.362億台で、市場シェアは18%だった。シャオミは1.342億台を販売し、市場シェアは14%、VivoとOPPOはともに市場シェアが10%だった。
注目すべきは、リアルミー(realme)が2021年の販売台数の3%にあたる5810万台で、初めてトップ10入りしたことだ。
2018年5月に深圳で設立されたリアルミーの創業者、李炳忠氏(43)は四川省楽山市出身で、OPPOの元副総裁兼海外事業責任者であった。創業から3カ月後、インドのECプラットフォーム「Flipkart」で最初の携帯電話「realme2」を発売すると、5分で20万台が売れ、同プラットフォームにおける携帯電話の単品販売記録を塗り替えた。デザインは見事で、構成も悪くなく、価格も885〜1350元とお手頃だ。インドで人気を博した後、すぐにインドネシア、タイ、マレーシア、ベトナム等でヒットし、いずれも販売記録を更新した。
2019年5月、リアルミーは北京で初の製品発表会を開催し、国内市場への復帰を正式に発表した。リアルミーは、世界中の若者を消費者層とし、デザイン重視でコストパフォーマンスの高い製品を提供することで、製品の差別化を図っている。シャオミやOPPOなどと異なり、リアルミーは実店舗を持たず、すべてオンライン販売に頼っているため、同社の経営を圧迫することもない。創業から39ヵ月後、リアルミーはスマートフォンの販売台数が1億台に達したと発表し、携帯電話ブランドとしては世界最速で1億台を達成した。
リアルミーの開発プロセスは、中国のナショナルブランドの縮図でもある。
(中国経済新聞)