7月3日の晩、中国の大手不動産会社の世茂集団は、同日が期日だったドル負債を還付できないと発表した。元本と利息の合計は約10.24億ドル(約1395億円)だった。
世茂集団によれば、会社はすでに債券の延期や売り戻し、資産などの売却による資金の流動性の向上について協議を始めているという。しかし融資市場の不確定性や会社経営、資金状況のため、会社は流動性のプレッシャーに直面している段階である。2021年下半期に入った現在、世茂集団はすでに上海外灘のホテルハイアットオンザバンド上海や広州の亜運城の所有権、北京IN三里など20カ所の資産を処分することで、会社の経営の現金化にあてる。
世茂集団は公告によれば、不動産業界は新型コロナウィルスの影響を受け、成約額が減少したという。1月から5月までで世茂集団が契約額は約432.6億元で、前年同期比72%減少した。
財新網の統計による、世茂集団の株式と債券は引き続き100億元を超え、そのうち4つが年内に期日を迎える。現在は香港証券取引所で取引停止状態になっている。
(中国経済新聞)